今年も1日に走り初めをした。
好天に恵まれ、ガラガラの山手通りを北上し、「さやの湯処」を目指した。

途中、板橋の熊野神社の隣で、昭和レトロ空間を発見。よくぞ集めたものだ。結構癒される。

古民家と、手入れの行き届いた日本庭園を有するこの銭湯「さやの湯処」は、新年には極めてふさわしい。日本でも指折りのスーパー銭湯と言っても過言ではない。箱根に行く必要なし。

さて、厚底ランニングシューズを、つい最近購入した。3年使用したNIKEの定番ペガサス38がさすがに劣化してきたので、ASICSを初入手した。厚底業界@日本ではNIKEがベンツでASICSはトヨタのようなものか。


この当時の一般用のNIKEペガサス38(今は41)は、クッション性は良好であったが、反発性は弱いタイプであった。
今回購入のASICS Novablastは、底に湾曲がデザインされて、ころがり感があると共に、反発性・クッション性も備えている。靴底の形状に合わせて着地すれば、フォームの矯正にもなっている感じがする。慣れるまで時間が必要だが、慣れれば結構楽に前進しそうな感がある。但し歩くのにはやや違和感を感じるシューズだ。
ウォーキングをする方は、やはりそれに合った靴をお選びいただきたい。ハイキングシューズやトレッキングシューズも良いかも知れない。この種の靴はゴアテックス製で水に強い物も発売されており、お勧めである。


さて、私の中学時代(約50年前)は、ONITSUKA TIGERのマラップが代表的で、靴底は薄く軽量のものが良いとされていた時代であった。(因みに、この頃今流行りのADIDAS SuperStarやCONVERSのほぼ初代が流通しており、私たちバスケ部はこぞって履いていた。)
私が禁煙して肥満になり、走り始めてから約20年になるが、その頃も素人向けは、ある程度クッションが利いていて安定感のある中厚底であったが、エリートランナーはあくまで薄底であった。この頃はREEBOKが開発したユニークな形態の歩いて痩せるイージートーンが流行ったこともあった。靴底の工夫の先駆けはREEBOKだったかもしれない。また、私が東京マラソンで履いた中厚底ADIDASが新品なのに靴擦れや豆が一切できず心地よかったのを覚えている。
厚底が流行りだしたのは2017年にNIKEを履いて2時間0分台の驚異の記録が出てからである。数年はNIKEの一人勝ちだったが、各メーカーもこの機を逃さず研究し、最近ではNIKEが主流であるものの、ADIDAS、ASICSがかなり幅を利かせはじめ、NEW BALANCE、HOKA ONE ONE、PUMA、ON、BROOKS、MIZUNOなどなどが参入して、熾烈な厚底争いを繰り広げている。
NIKEは薄底の概念を180度靴変えし、厚底にしてクッション性を持たせ(疲労軽減)、軽量のカーボンプレートを仕込んで反発性をも両立させたのである。技術の進歩をフルに利用した常識破りの発想が、たった3~4年で世界標準になってしまったのだ。
暫くは各メーカーの厚底争いは続くのは間違えない。こうなると選ぶのも大変で、各メーカー、厚底の形状や質・色・デザイン等があるので5~10足位は候補となる。店員の説明をよく聞き実際に履いてみるしかないかと。
ランナーは基本、靴とランニングウォッチしか「道具」なるものは使用しないので、メーカーもそこ(底)に狙いを付け、手を変え品を変え新作を登場させ、ランナーの懐に忍び込んでくるのであろう。